› 福田病院 スタッフブログ › 2019年03月

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2019年03月01日

人権倫理研修会

2月20日、当院にて人権倫理に関する研修会を開催しました。
きっかけは、ある新聞に掲載された中学1年生の投稿でした。
内容は病院や施設の身体拘束について。
ある種タブー視されている身体拘束の現状から脱却し、率直に話し合うことが当たり前の社会にしたいという問題提起でした。

今回、当院では、この身体拘束について、グループディスカッションを行いました。
座学形式ではなく、8人程のグループを編成し、グループ員同士が討議を行い、結論を導き出していくというスタイル。
いろいろな職種を織り交ぜたグループ構成だった為か、
「他職種の人と話すことができて新鮮だった」
「他部署の取り組みを聞くことで勉強になった」
など院内コミュニケーション不足解消に一役買った感のある研修会でもありました。


グループディスカッションのイシューは、
 ①身体拘束についてどう思いますか?
 ②福田病院としてどう取り組んでいったらよいと思いますか?
というもの。

その結果、①については、
"身体拘束はしないに越したことはないが命に直結するような場面では拘束せざるを得ない状況があり、最小限度の拘束は致し方ないのでは"
という考えが大勢を占めました。
②については、
"拘束しない方法や拘束を解くことを常に考える”
"患者・家族とのコミュニケーションを大切にし、理解と納得に基づき家族への協力も仰ぐような関係性を築く"
"見守りができる時は拘束しない"
など拘束をなくすための最大限の努力が必要との結論が多く上がりました。

最後に人権倫理委員会に属するソーシャルワーカーより「身体拘束は虐待である」との前提に立った場合の宿題が与えられ、本研修会は終了しました。
「身体拘束があたり前の医療にしない」という意識が確認できた実り多き研修会でした。

身体拘束、あなたはどう考えますか?
教育委員会 Y
  
タグ :身体拘束


Posted by Fukuda-HP_staff at 12:00教育